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七夕が終わった後の笹の処分方法は燃やす?短冊の正しい片付け方や捨て方は?

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七夕が終わった後の笹の処分方法は燃やす?短冊の正しい片付け方や捨て方は?

あなたは七夕にはどのような思い出がありますか?

七夕には日本各地で様々な行事が行われています。

仙台七夕まつり、湘南ひらつか七夕まつり、安城七夕まつりは日本三大七夕祭りとも呼ばれ、ご存知の人も多いことでしょう。

 

逆に日本にはその地域だけに伝わる珍しいお祭りもあるようです。

関東周辺では、“七夕馬”と言われる祭りや、長野県では“七夕人形飾り”、島根では“大東七夕祭”があります。

 

私の住む北海道では、浴衣を着て提灯を持ち、夕暮れ時に「ローソク出せー、出せー、出さないとかっちゃくぞ」と言って近所を回り、お菓子をもらって歩く“ローソクもらい”という行事が七夕で行われていました。

 

実は、大人になるまで北海道だけの行事とは知らず、全国で行われているものだと思っていました。

他の地域では笹を飾り、短冊に願い事を書くだけというところが多いようですね。

 

そこで今回は、なぜ七夕には笹を飾り、短冊に願い事を書くのか。

また、笹や短冊の正しい片づけ方を調べてみました。

 

目次

七夕に笹を飾るのはなぜ?風習の始まりと由来は?

7月7日の夜に笹の葉を飾り、願い事を書いた色とりどりの短冊を飾る風習は江戸時代から始まったようです。

ではその風習はどのようにはじまったのでしょうか?

 

あなたも織姫と彦星のお話は聞いたことがあるかと思います。

恋人同士の織姫と彦星は七夕の夜にだけ会うことを許されているというお話でしたね。

 

中国ではこの二人の逢瀬を祝い「乞巧奠」(きっこうでん)という行事が行われていたそうです。

乞巧奠はもともと織姫にあやかり、機織りの上達をお祈りしていたものです。

 

そんな「乞巧奠」は奈良時代に遣唐使によって日本に持ち込まれました。

宮中行事として取り入れられ、詩歌や裁縫の上達を願い、その想いを梶の葉に和歌をしたためて祀るようになったのです。

 

さらに、日本には7月にお盆にむけて祖先を迎えるために、女性が水辺の機屋にこもって穢れを払い、機を織る「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれる風習がありました。

 

この二つの風習が合わさり、江戸時代の頃に現在のような形になって一般の人々に広まったと言われています。

 

七夕の笹を飾る期間はいつまで?

では、ここまで笹と短冊を飾る由来を見てきましたが、笹の葉と短冊はいつ飾ればよいのでしょうか。

七夕飾りは「棚機女」の影響を受け、7月6日に飾って7日中に後片付けをする“一夜飾り”というのが正しいと言われています。

 

といっても、それではあまりにも期間が短すぎますね。

七夕という一つの行事として楽しみたいなら、七夕の1~2週間程前から笹の葉を飾り、7日中に処分するというのが良さそうですね。

 

七夕が終わった後の笹や短冊の処分方法にはどんなものがある?

子供の頃は飾るだけでよかったものの、大人になったら笹と短冊を処分しないといけません。

『どうやって処分するの?』という疑問に答えていきたいと思います。

 

処分方法には次の3つの方法が考えられます。

  1. 海や川に流す

これは七夕送りといわれる処分の方法です。

願いが叶うよう祈りを込めて海や川に流すことで、神様に持って行ってもらおうというものです。

 

しかし、現在は海や川にものを流すことは環境問題で禁止されていますのでこの方法はちょっと難しそうですね。

 

  1. 燃やす・お焚きあげ

笹を燃やすことで煙が昇っていくので、願い事が天に届くと言われています。

しかしこちらも現代では煙問題や近隣住民への配慮が必要となります。

 

神社では七夕にお焚き上げを行っているところもあります。

燃やして処分したいと考えている方は、お近くの神社にお焚き上げを行っているかどうか問い合わせしてみると良いでしょう。

 

  1. 可燃ゴミで捨てる

これは何の問題もなく処分することが出来そうですね。

しかし、願い事を書いたものを可燃ごみで捨てて、ゴミ収集車でぐちゃぐちゃにされるのはちょっとという思いも否めませんね。

 

七夕の笹や短冊の正しい片付け方は?

上記ではどのような処分方法があるのか見てきましたが、結局いったいどう処分すればよいのでしょうか。

 

七夕送りの方法は願いを流すという素敵な考えではありますが、現代では川や海にものを流すのは問題が様々あるようなので、辞めた方が良いですね。

まずは、やはり神社に問い合わせてお焚き上げを行っているか確認して、やっていれば神社のお焚き上げで処分するのが良いでしょう。

 

次に、もしお焚き上げを行っていない場合は、可燃ごみで処分する方法が考えられます。

 

でも折角子どもたちが書いた短冊をそのままゴミ箱に捨てるのはちょっと心苦しいと感じる方もいるかもしれません。

その場合は、願い事を書いた短冊を封筒などに入れ処分してみましょう。

ゴミ箱にそのまま捨てるよりは、気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

 

また、お住いの地域周辺や町内会で七夕流しの許可を取っている団体や、まとめて処分する取り組みがあるところ等もあります。

地域や近所の方に確認したり、調べてみてもいいですね。

 

まとめ

今回調べて分かったことは、次の3つです。

  1. 七夕は「乞巧奠」と「棚機女」に大きく影響を受けている
  2. 七夕の笹と短冊を飾る正しい期間は6日から7日にかけての一夜飾り
  3. 七夕の笹と短冊の正しい処分方法はお焚き上げか可燃ごみで捨てる

 

子供の頃言われるがままにやっていた七夕のイベントには、「乞巧奠」や「棚機女」と様々な風習が折り重なってできたものだったんですね。

短冊に書くお願い事は本来習い事の上達を祈るものだったとは知りませんでした。

 

このように七夕の由縁や、正しい飾り方と処分方法を知っておけば、今後さらに積極的に七夕のイベントを楽しむことがでそうです。

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