トランプの枚数54の意味や仕組みは？絵柄のモデルや名前の由来も

誰もが一度は遊んだことがあるトランプは少人数でも大勢でも遊べて、ゲームの数も豊富ですよね。

大人も子供も年令問わず楽しめるので、旅行に行くときには必ず持って行きたいものの一つです。

トランプの歴史や由来は？

現在のトランプは、明治時代に欧米人によって日本に持ち込まれました。

当初は輸入品のトランプばかりでしたが、明治35年に初めて国産のトランプが作られました。

その第一号を作ったのが、あのマリオでおなじみの任天堂です。

任天堂というとゲームコンピューターの印象が強いので、トランプも作っていたなんて知って驚きました。

そんな私たちに親しみのあるトランプですが、実はその名前は日本でしか使われていないことをご存知でしたか？

トランプは英語圏では『Playing Card』と呼ばれています。

では、なぜ日本ではトランプと呼ばれるようになったのでしょうか？

トランプは英語で『切り札』という意味を持っています。

トランプが海外から持ち込まれた際に、

“トランプ（切り札）はカードの中で良きものである”

と訳さなければいけないところを、

“カードの中でも品質の良いものをトランプという”

と誤って訳してしまったそうです。

つまり、日本人はカードそのものをトランプと言うのだと勘違いしてしまったのですね。

「ことばの語源ってそんなものなのか！」とちょっと驚いてしまいます。

もし、間違っていなかったら、日本でもプレイングカードと呼ばれていたのかもしれませんね。

トランプの54の数字と枚数の意味や仕組みは？

トランプの枚数は全部で54枚、ジョーカーを除くと52枚ですよね。

実はこの数字にはとても面白い秘密があるんです。

まず、1～13までの数字を全て足してみてください。

すると91になりますよね。

それが４つの絵柄（♠♥♣♦）ごとにあるので、91×4＝364。

それにジョーカーを1枚足すと365になります。

つまり1年を表す数字になるのです！

ジョーカーは2枚ありますから、うるう年の366日も表していることになります。

これは私も知らなくて意外でしたが、分かると面白いですよね！

また、1年が52週であるという点も見逃せません。

意図して作られたどうかは定かではありませんが、偶然にしてはできすぎているような気もしますよね。

トランプの絵柄の由来やモデルの人物の名前は？

トランプのＪ・Ｑ・Ｋには人物が描かれていますが、全て違う人物だということに気づきましたか？

実は、この人物にはモデルがいたのです！

トランプのJ(ジャック)の絵柄のモデルは？

♠(スペード)

オジェ・ル・ダノワ…カール大帝の12人の勇士の一人。ホルガーダンクスとも呼ばれている。

♥(ハート)

ラ・イル…シャルル7世の宮廷の従者。

♣(クローバー)

ランスロット…アーサー王伝説の円卓の騎士。

♦(ダイヤ)

ローラン、ヘクトール…ローランはカール大帝の12人の勇士の一人。ヘクトールはギリシャ神話の戦士。2つの説がある。

トランプのQ(クイーン)の絵柄のモデルは？

♠(スペード)

パラス・アテナ…ギリシャ神話に出てくる知恵・学問・戦いの神。

♥(ハート)

ユディト…ユダヤの女戦士、もしくは、カール大帝の子ルイ1世の妻。

♣(クローバー)

アージン…シャルル７世の妻。

♦(ダイヤ)

ラケル…旧約聖書に出てくるヤコブの妻。

トランプのK(キング)絵柄のモデルは？

♠(スペード)

ダビデ王…サムエル記に出てくる古代イスラエル王。

♥(ハート)

シャルルマーニュ…カール大帝とも呼ばれる。西ローマ帝国の国王。

♣(クローバー)

アレキサンダー王…古代マケドニアの英雄王。

♦(ダイヤ)

ジュリアス・シーザー…古代ローマ帝国の軍人。ユリウス・カエサルとも呼ばれている。

聞いたことのある人物もいれば、初めて聞いた名前もありますね。

国によってはモデルが若干違っているようですが、トランプをヨーロッパに広めたフランスでは上記の人物がモデルとして使用されています。

ちなみに、♠スペードは「貴族」、♥ハートは「僧侶」、♣クラブは「農民」、♦ダイヤは「商人」を表しているとも言われているそうですよ。

今までは何気なく見ていたトランプですが、調べてみると色々と深いカードだったんですね。