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ちょっと今から仕事やめてくるの結末は?ヤマモトの正体と五十嵐のその後を考察

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福士蒼汰さんと工藤阿須加さんが出演の映画『ちょっと今から仕事やめてくる』

公開されてから日が経ちましたが、ようやく観ることができました。

前情報なしで、原作も読んでいない状態での考察なので、間違っていたらすみません。

また、映画の重要ポイントとなる山本の正体とネタバレも含んでいますので、ご注意ください。

目次

映画「ちょっと今から仕事やめてくる」の結末は?

「ちょっと今から仕事やめてくる」あらすじとキャスト

『ちょっと今から仕事やめてくる』は北川恵海さんのデビュー作で、発行部数は50万部を突破した話題作。

ブラック企業に務め、パワハラ上司に苦しむ青年の姿が自分に被ってとても辛かったですね。たぶん多くの方が共感できる内容ではないでしょうか。

あらすじと主なキャストは以下の通り。

ブラック企業で働く青山隆は、疲労のあまり駅のホームで意識を失い電車にはねられそうになったところを謎の青年・ヤマモトに助けられる。

青山はこの出会いをきっかけにヤマモトと親しくなり、彼からアドバイスをもらうことで仕事の成績が徐々に上がっていく。

そんな折、青山は深刻な顔をして墓地へ向かうバスに乗るヤマモトの姿を見かけ……。

青山隆・・・工藤阿須加

ヤマモト・・・福士蒼汰

五十嵐美紀・・・黒木華

山上守・・・吉田鋼太郎

 

ブラック企業に務める青山を演じるのは「就活家族」で就活生を演じた工藤阿須加さん。そしてヤマモトを演じたのは福士蒼汰さんです。

工藤阿須加さんのスーツ姿はやはり似合うね!就活家族も結構辛かったけど、この映画もすごく辛い!

そして、この映画に華を添えるのが、福士蒼汰さんが演じるヤマモト。アロハシャツに関西弁に福士蒼汰さんが素敵すぎて!!

 

ここからざっと感想。

この映画の何が辛いって、パワハラ企業過ぎるところだよね。

ここまでのところは流石にないかもしれないけど、かなり見ていて辛かった。

一人残って夜中までサービス残業とか、帰り際に明日必要な資料を頼まれるとか!ミスの分は給料から引くなら、残業手当つけろや!おかしいだろ!

なんなの、あの「有給はいらない」「感情は捨てろ」だの社訓ありえない!!

青山を救うヤマモト

仕事が辛くて「眠りたい・・・」と駅のホームから線路に落ちそうになったところを救ったヤマモト。

実はヤマモトは青山の同級生などではなくて、まったくの赤の他人。

知り合いと同じ表情をしていたから放っておけなくてずっと見ていたというのがもう優しさの塊ですよね。

赤の他人を心配して、出た改札をもう一度入ってまで追いかけないって。

同じ表情をしていた人間は兄の純なんだろうね。あの時助けられなかった兄のことを今でも後悔していて、だからこそ青山のことを放っておけなかった。

いつも明るい表情のヤマモトだけど、実は明るく演じているだけであって、ずっと後悔を背負って生きていたんだということが分かる描写だと思います。

青山が見かけた暗い顔をしたヤマモトがまさにそうですよね。ヤマモトも一人だと実は暗いんじゃないかな。

青山と五十嵐と山上

青山が働く会社の上司の山上と先輩の五十嵐。

吉田さんの演技力はさすがです。まったくもって同情できない最後まで憎まれ役だった山上ですが、設定では山上にも色々あったよう。

でも全然部下のことを思ってないし、会社と自分のことばかりなので裏設定を知ってもまったく同情できません。

 

まだ女性社員にセクハラしていないだけましなのか・・・いや「デートか」もセクハラに当たるか・・・

エースの五十嵐がノルマを達成したら、次はさらに高いノルマを与える・・・。

その辛さから、仕事がうまく行き始めた青山の邪魔をし、発注ミスを起こさせる。

五十嵐は手柄を取るためというよりは、これ以上自分にノルマを課せられないためだったけど、同情の余地はありませんよね。

青山が上司にこっぴどく怒られても、決して自分がしたことは告白しなかったし、上司には青山が文句を言っていることを告げ口。

後半の「消えろ、バカ」で青山は屋上から飛び降りることを決めたようだし、最低な女ですわ。

青山と職場

屋上から飛び降りようとしたところをヤマモトに止められ、自分を大切に思ってくれる人がいることを思い出した青山。

しばらく会っていなかった両親の元へ行き、今の気持ちを話します。

子供のことを大切に思わない親なんているわけないじゃないか、ということを思い出させる素敵なシーンでした。

仕事を決心した青山はヤマモトをカフェに呼び出し、「ココで待っていてくれないか」と伝えます。

「ちょっと今から仕事やめてくる」

ここでタイトルに繋がるわけですね。

もちろんそんな簡単に辞めさせてくれるわけがありませんが、自分の意見を曲げずはっきりと告げる青山。

ここの歯のCMみたいな工藤さんの笑顔が最高でした(笑)

そしてあの上司は一生変わらない気がする。青山が辞めたのが自分の責任とか考えなさそう。青山をきっかけにどんどん社員辞めてくだろうな。

 

そして五十嵐。青山を追いかけて自分のせいだと告白するけど遅すぎ。

「青山くんが辞める必要はないの」

今更それを言われてもどうしようもないし、何言ってんの?という感じですよね。

そして、青山も五十嵐を責めることもしないけど、アドバイスも何もしないところが唯一の仕返しだったのかなと思います。

私の深読みかもしれないけど、あの場合「五十嵐さんも絶対他のもっといい職場がありますよ」とか「お体お気をつけて」というかと思ったのに、

「やっぱり五十嵐さんは僕のあこがれの人です」(ニュアンス)ですからね。

青山と山本の結末

仕事を辞め、鞄を振り回してスキップする青山が本当に楽しそうでほっこりした。

でもカフェにはヤマモトの姿はなく・・・

結末を言うと、青山はヤマモトのことを調べ、今度は彼を救うために、バヌアツで子供たちに勉強を教えているヤマモトを追いかけていったというところで終わりました。

これは映画ならではのラストで原作とは異なるようです。

なぜ結末を変えてしまったのかというのは気になりますが、スケールを大きくするという意味だったのかもしれません。このラストについては賛否両論のようです。

原作ではラストは心理カウンセラーと臨床心理士だったり、山本が孤児院ではなかったり、五十嵐が男性だったりと映画と異なる点が多いのでまた違った発見があるかもしれませんよ。

ちょっと今から仕事やめてくるのヤマモトの正体は双子だった!

ヤマモトの正体は双子の弟の山本優。

居酒屋で名乗った、山本純という名前は3年前に他界した兄のことでした。

なぜ「山本純」を名乗ったのかというと、ヤマモトもまた青山に救ってほしかったんじゃないかと思います。

山本純で調べれば、すでに亡くなっている兄の情報が出る。そこから孤児院のことなどを調べて追いかけてくれるのではないかと考えたのではないでしょうか。

ヤマモトはおそらくまだ自分の口から兄のことを話すことができるほど、自分と向き合えてはいなくて、自分の姉的な存在である園長にお願いしたんじゃないかと。

 

もし、青山がヤマモトのことを調べなかったらそれはそれで諦めよう。真実を知って追いかけてくれなかった時も仕方がない。

そう諦めようとしていたんではないでしょうか。

それでも、もし自分と一緒にいたいと思ってくれるならと写真にメッセージを残した。

ヤマモトは青山に兄を重ねて、救ってほしかったのだと思います。

五十嵐のその後は?

青山が辞めた会社のその後については映画では一切触れられていませんでした。

先輩の五十嵐がその後どうなったのかについても気になるところです。

その後も同じ職場で仕事を続けているのか、辞めたのかは何も明かされていません。

ただ、上司が変わらずノルマを上げ続けるのであれば仕事を辞めたのではないでしょうか。

あれだけの営業成績を残せているのであれば、他の職場で雇われないということはないでしょうし、恋人と結婚という道もあると思います。

現段階であれだけノルマに負担を感じていましたし、追い詰められているようにも感じられましたから、青山の行動が後押しとなり、別の仕事をしていそうな気はしますね。

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